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立ち読みをしに書店へ行って、見つけて、どうしても手に取らずにいられなかった『ピクトさんの本』(内海 慶一、ビー・エヌ・エヌ新社)。装幀を見て、一瞬だけ講談社現代新書から出てるんかと思った。んなはずないな。
"ピクトさん" というのは、この非常口のサインで誰にも真似できないほどの非常さを醸し出す(←吉田戦車『伝染るんです。』より)この人のこと。世界各地で危険をあらわすサインに登場しては、散々な目に遭ってる。こうやって並べてみると、ピクトさんが気の毒になったり、どん臭い奴やなーと呆れたり、別々の(たぶん)ピクトさんなのに一つの人格をもった人に見えてしまうのが不思議だ。日本ピクトさん学会ホームページで、そんなピクトさんのキャラクターを知ることができるので、ヒマな方はどうぞ。 私は初めてバチカン美術館に行ったときに、システィーナ礼拝堂付近で階段から豪快に転落しているピクトさんを見つけた。以来、海外に行くたびに、ひそかにこうしたサインを気にかけていたので、こうやって先駆者によって本にされるとは嬉しいようなさびしいような。
by achici
| 2007-05-13 23:17
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