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世界あやとり紀行―精霊の遊戯 / INAX出版
朝、電車を待っているとき、向かいのホームを、通学途中の小学生たちが、あやとりをしながら歩いてた。懐かしいなあ、あやとりなんてもう何年もしたことがないよなあ。 なんてしみじみと、あやとりのことを思い出してた次の日、書店で偶然この本を見つけた。昨日まで長いこと、あやとりを見ることも、「あやとり」という言葉を思いつくことすらなかったのに、不思議やなあ。 この本を見ると、あやとりという遊びは世界中のあちこちにあって、とくに環太平洋の地域でとてもポピュラーであることがわかる。オセアニアや北極圏などの、文字を持たない民族にとっては、それは遊びというだけではなく、伝説や神話を伝承するための大切な手段だったようだ。おじいさんおばあさんが、あやとりで古い言い伝えの情景をみせながら、子どもたちに語ったり歌ったりしていた。 あやとりのかたちもまた、言い伝えと一緒に、見よう見まねで伝わってきたもの。考えてみると、あやとりのやり方って文字で伝えるのはかなり難しい。 本では、世界各国のさまざまなあやとりの造形が紹介されていて楽しい。身の周りのものから動植物、自然現象、想像上のもの…、よく似たかたちでも地域によって名前がちがうのもおもしろい。 遠い昔に誰かがどこかで考えたあやとりのかたち。10本の指を操るだけで、1本の紐の輪からこれだけ豊かな世界が生まれるのだ。 それだけでなく、ひとりが差し出した両手のあやとりを、もうひとりが指で繰って取って別のかたちをつくる、それをまた指で取って…の繰り返し、というのは独特の非言語コミュニケーションと言えると思う。空間的にも時間的にも文化を伝えてきた人びとの交流は、二人あやとりのリレーのようなものかもしれないな。 あやとりの知られざる奥深さを覗くには、「国際あやとり協会」のHPをどうぞ。この協会なら、のび太も本領発揮できそうです。 また、3月には大阪でも関連の企画展があるようです。 ところで、INAX出版のこのシリーズ(INAX BOOKLET)、私は一目置いている。建築・生活デザインが中心だが、どれもツボをうまくついたラインナップ。とくに、さすがINAXだけあって、タイル関係が充実、見応えがあります。
by achici
| 2007-02-01 21:44
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