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モンセラットはギザギザの奇妙な形をした山。その山の中腹に、中世からつづくベネディクト派修道院がある。バルセロナからカタルーニャ鉄道に乗って約1時間。電車の中は、モンセラットへちょっとしたハイキングに出かける親子連れやグループでにぎやか、子どもも大人もみな楽しそう。 ロープウェイに乗り換えて修道院まで上がる。思ってたより修道院周辺はどの建物も新しくて、最近観光整備された様子がありありと見て取れる。カトリック教徒はここの教会に安置されている「黒い聖母」を拝みにやって来るそうで、この日も長い行列が出来ていた。キリスト教徒ではないけれど私も並んで、正面祭壇奥に鎮座する像を拝んでおいた。そこを取り囲むビザンティン式の金のモザイクがまぶしい。教会のあちこちに吊るされた真鍮製のシャンデリアが、一つ一つデザインが違っててどれもきれいだ。 教会に入るとちょうど、エスコラニア(少年合唱団)が歌っているところだった。教会の荘厳な雰囲気と彼らの澄んだ歌声の響きが相まって感動的。聴衆も立ち上がり、居住まいを正して聴いているのも良い。彼らは土曜日と7月中以外は毎日歌っているそうだ。若いのにえらいなあ。 さらにケーブルカーを使って山頂へ。岩肌むき出しの尾根が、のこぎりの刃のように遠くの方に伸びていて、うっすら霧がかかっていた。ぽつんと離れたところに小さな礼拝堂があったり、崖の先端に十字架が立っていたり、綿々と受け継がれてきた信仰の足跡が山全体に残る。宿舎にでもしていたのだろうか、今は打ち捨てられた2階建ての小屋があり、中に入ると完璧な廃墟で、壁には立派な落書きアートがあった。 山を下るうちにしだいに霧は晴れてきて、遠くの空では雲の切れ間から日光が射し始め、ふもとの町を照らし出しているのが見えた。見晴しの良い岩場に腰かけてそんな景色を眺めている。何の音もしない。瞑想するにはもってこいの場所だろう。日本でもどこでも、昔の人が山を信仰の場所にした理由が、少し実感できるような雰囲気だった。 夕方バルセロナに戻ったあと、同じ宿の人たちとその友人のスペイン人・アルゼンチン人たちと、飲みに行くことになった。宿の近くのバルからスタート。セルベーサ(ビール)、テキーラ、セルベーサ、セルベーサセルベーサセルベーサセルベーサ…!? サッカー好きの集まるバルで、他の客がFCバルセロナの試合を店のスクリーンで夢中で観戦するなか、私たちは試合もろくに見ずに大騒ぎ。おまけに私ときたら、せっかくバルサの先制ゴールでみんな盛り上がっていたのに、そんなときに限ってトイレに行ってて見逃してしまうのだ。 で、その後いったい何軒のバルに寄ったのか、不明。どの辺りで飲んでたのか、不明。 最後はあまり流行っていないディスコにいた記憶が。午前3時、レイアール広場のそばだった。こんなとこ、昼でも治安良くないからあまり行かない方がいいと言われてたんですが。 ラテン系のテンションの高さについ乗ってしまう日本人の酔っぱらいたちだったが、スペイン人の元気にはとうていかなわず、日本人一人帰り、二人帰り、最後三人目がへべれけになったのを介抱して帰った。私が平気だったのは、飲むペースがたぶん人より遅いからで、けして酒に強いわけでも大酒飲みでもありませんよ。
by achici
| 2006-04-04 23:54
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